エレファント・トークとは上野動物園でゾウの飼育係を40年間経験して、テレビ、ラジオ、著書、講演など多岐にわたり活躍中の川口幸男(代表)をはじめとする、動物のプロが集まった動物コンサルタントユニットです。

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辰年になると感無量

新年明けましておめでとうございます。
みなさまが幸多き年となりますよう お祈りいたします。

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流されないように尾を岩にしっかり巻きつけています。ちょっと見ると顔が干支の辰と似ていますね

私、干支の「タツ」年生まれでして、辰年になると感無量となります。これでも12歳24歳と12年ごとに年を重ね、今では何回目か忘れてしまいました。

上野動物園でゾウ飼育員として勤めたのが縁で、エレファント・トークを開設以来、最近急に本職のゾウ関係の仕事が増えてきました。しかし、残念なことに体力不足で、海外に行くのが億劫になりましたが、今年は昇竜のように大空を駆け巡り、世界を旅しようと密かに念じております。



さて今年の干支については、旭化成のホームページ『おもしろ動物大百科』の「新春は番外編で「タツ」について、執筆しておりますのでご一読くだされば幸いです。
大百科の方は、カモノハシ目から始まり有袋目~ヒヨケザル目~霊長目、と進み、現在は食肉目のクマ科を執筆中です。
今年も写真家・大高成元氏のすばらしい写真と、監修は友人の中里龍二さんにお願いし、エレファント・トークとして発表していきます。

それでは今年も 『ゾウ』ぞ よろしくお願い申し上げます。

札幌円山動物園でこども動物相談

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平成23年11月23日に札幌の円山動物園で行った講演のポスターです。

ゾウの話をしたりその場での子供たちからの質問に答えたりといった内容ですが、あらためて自分自身の勉強にもなりますね。

暑中お見舞い申し上げます

連日報道される「東日本大震災」による被災地の様子や、原発による放射能汚染の影響には心を痛めます。関東東北の太平洋沿岸の動物園や水族館もそれぞれ被害を被り、大変な努力をされているようで、改めてお見舞い申し上げます。


さて、夏の定番、NHKラジオ『子ども科学電話相談』に5回ほど出演させて頂いております。
私の出演日は、7月20日、30日、8月5日、25日、26日です。専門は哺乳類ですので、サル、クマ、オオカミ、ライオン、そしてゾウなどの質問をしてください。
みなさん動物園に行って入り口から順番に見た動物たちの『不思議だな?』と思うことを質問してください。子ども時代は、あらゆることに、どうして、なぜ、という疑問をもつことが大切です。
私たち解答者はみなさんの鋭い突っ込みに、背中に冷や汗をかきながら回答しているんですよ!


ファイル 62-1.pngところで、北海道札幌市円山動物園は、現在ゾウがいないので、将来誘致しようという計画が持ち上がっています。私は、その外部コーデネーターとして昨年より参画しております。依頼を受けたとき真っ先に思ったのは、現在の最先端の飼育技術を導入している動物園を参考にすることです。早速、海外の文献やインターネットで情報収集に当たりましたが、世界各国では、動物園の規模や、気候条件、市民の希望などがあり、簡単にどこを参考にすべきか決められません。
そこでふと思い出したのが、前の記事でも紹介した北米でゾウのコンサルト開業している、アラン・ルーフクロフト氏です。彼は、北米はもとより、イギリス、アイルランド、ドイツ、デンマーク、スペイン、オランダ、スウェーデン、スコットランド、フランスほか、まさに世界を股にかけ活躍しているゾウの飼育技術の第一人者なのです。
私は、1986年、1989年、1993年とほぼ3年に1回渡米していました。1986年にサンディエゴ動物園に行ったとき、マービーン・ジョーンズ氏(コンピュターの発達していない時代、最も世界の情報に詳しい人の一人)から、今、北米で最も優秀なゾウ使いの一人だから、絶対に会って行きなさい、とその場でアラン氏に電話していただきました。翌日、サンディエゴワイルドアニマルパークでゾウのショウや裏側の飼育エイリアを見せてもらい、おまけに夜は自宅に招待されて、家族で食事までご馳走になりました。
その後も渡米するたびに、お世話になっていましたが、私は英語が苦手で、ついつい疎遠になっていました。
しかし、今回は世界中のゾウについて精通している彼を頼るのが一番と思い、連絡をとると、彼は懐かしがって親切に数々のアドバイスを頂きました。昨年の訪欧した動物園も彼が推薦したもので、素晴らしい施設と関係者たちでした。
一方、円山動物園は今年の秋に、彼を日本に呼んで、直接世界のゾウ飼育状況、動物舎、エンリッチメント、飼育方法を聞くことになっております。実際にゾウを輸入し、巨額の予算を費やしてゾウ舎を建築するには、今後検討を重ねることが求められています。しかし、一番素晴らしいことは、まだ計画段階で、世界でトップレベルのゾウの専門家を呼び、その話を聞いて今後の計画に生かそうという試みで、このような試みは過去に例を見ません。
微力ではありますが、アラン・ルーフクロフト氏と共に、飼育員が安全にゾウを取扱い、ゾウにとっても楽しく、住みやすいゾウ舎ができるようにアドバイスしていきたいと考えております。

ヨーロッパ動物園 最新ゾウ飼育管理方法

私は昨年秋に北欧して、以下の4カ国の動物園を訪問して、最新の「ゾウ飼育管理法」を視察してきました。

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1:イギリス チェスター動物園
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2:アイルランド ダブリン動物園
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3:ドイツ ケルン動物園
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4:デンマーク コペンハーゲン動物園

これらの動物園は、これまで長い間私たちが参考にしてきた原産国の飼育方法から脱却し、ゾウをチェーンでつなぐことから解放し、飼育しています。
さらに、飼育管理方法はいずれも、飼育員がゾウに攻撃されて負傷しないように、ゾウと飼育員の間に防護柵があり、柵越しに飼育管理する方法です。

この方法はプロテクテッド・コンタクトと呼ばれ、1987年に北米のサンディエゴ・ワイルドアニマルパークで開発された方法です。
ゾウは優しくておとなしい動物と思っている方が多いと思いますが、それは原産国で長い間ゾウ使いが培ってきた技術の賜物で、動物園で飼育する場合、もっとも危険な動物なのです。そのため各動物園では安全管理に万全を期して飼育にあたっています。

ファイル 61-5.jpgさて、私は1984年に初渡米し、その時、プロテクテッド・コンタクトの開発者の一人である著名なゾウの調教師、アラン・ルークロフト氏と知り合いました。左の写真は1993年のものです。その後3回訪米し同氏とお会いしておりました。
そのような関係から、今回の訪欧に際し、彼から最新のゾウの飼育方法を採用している上記の動物園先をアレンジしていただきました。

また、幸いにも、今年の9月下旬から10月初旬にかけて、アラン氏が来日します。この機会に国内で彼の講演会が開催できないか、今後検討していきたいと思っています。
彼は現在、北米、ヨーロッパ、オーストラリアと世界中の動物園でゾウや大型動物のターゲットトレーニングなどのコンサルタントとして活躍したおります。この機会をとらえて、最新の動物園の様子を紹介する良いチャンスと思っております。
もし、講演会などが決まったら本ホームページでお知らせいたします。お楽しみにお待ちください。

新年 明けましておめでとうございます

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※これは野生種で、耳が小さくて目が黒いアナウサギ。ペットで見られる体が白く目の赤いのはメラニン色素がなくなり白くなったもので、赤い目は血管が赤く見えるのです。

冬寒さが厳しくなり、満天の空に輝く星座の中に、ぽっかりと大きな満月が浮かんで見えました。
昔話に、『月でウサギがお餅をついています』と言いますよね。みなさんウサギの姿が見えましたか。もしも由来を知りたければ、NHKラジオの「夏休み子ども科学電話相談」でご一緒するプラネタリウム解説員の永田美絵先生に質問してみてください。

冬の星座の中では、冬の大3角形が有名ですが、それはシリウス、プロキオン、ペテルギウスと3つの星を三角に結んだものです。四季で星座の特徴がありますが、冬の星座の中で良く見えるのは、おおいぬ座のシリウスで、その上には、こいぬ座のプロキオン、勇ましい狩人オリオンの中で1等星はペテルギウスとリゲルで、もちろん1等星が良く見えるので冬の大3角形ができあがるそうです。(注1)

私は2007年より、旭化成のホームページに動物のお話を載せています。2009年からは『おもしろ動物大百科』の表題で、カモノハシ目から始まり有袋目~ヒヨケザル目と進み、現在は霊長目に進んでおります。動物に興味のある方は、以下のホームページをごらん下さい。

おもしろ哺乳動物大百科
(毎年新春は干支の動物を番外で取り上げています。今年はウサギです。)

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※耳の血管が透けて見えるでしょう。

写真家の大高成元氏のすばらしい写真で、良くお判りと思いますが、ウサギは耳に血管がたくさん走行しており、走って逃げるときも耳を立てて、風を耳に当てることによって、空冷式に血液の温度を冷却しています。
 野生のウサギの種類は60~70種類もいて、本来生息していなかった世界各地に移入した結果、早熟で多産なことから世界各地で増殖が著しく、とりわけオーストラリアはその数億とも言われるほどです。

今年は、皆様もウサギのように家から飛び出して、各地の自然や風習などを見て楽しんでください。

みなさまが幸多き年となりますように、お祈りしています。

(注1)永田美絵/八坂康麿著 (2010) 星と宇宙のふしぎ109 偕成社 

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