ヨーロッパ動物園 最新ゾウ飼育管理方法

見聞録

私は昨年秋に北欧へ行き、以下の4カ国の動物園を訪問して最新の「ゾウ飼育管理法」を視察してきました。

イギリス チェスター動物園

アイルランド ダブリン動物園

ドイツ ケルン動物園

デンマーク コペンハーゲン動物園

これらの動物園は、これまで長い間私たちが参考にしてきた原産国の飼育方法から脱却し、ゾウをチェーンでつなぐことから解放し、飼育しています。
さらに、飼育管理方法はいずれも、飼育員がゾウに攻撃されて負傷しないように、ゾウと飼育員の間に防護柵があり、柵越しに飼育管理する方法です。

この方法はプロテクテッド・コンタクトと呼ばれ、1987年に北米のサンディエゴ・ワイルドアニマルパークで開発された方法です。
ゾウは優しくておとなしい動物と思っている方が多いと思いますが、それは原産国で長い間ゾウ使いが培ってきた技術の賜物で、動物園で飼育する場合、もっとも危険な動物なのです。そのため各動物園では安全管理に万全を期して飼育にあたっています。

アラン・ルークロフト氏

さて、私は1984年に初渡米し、その時、プロテクテッド・コンタクトの開発者の一人である著名なゾウの調教師、アラン・ルークロフト氏と知り合いました。左の写真は1993年のものです。その後3回訪米し同氏とお会いしておりました。
そのような関係から、今回の訪欧に際し、彼から最新のゾウの飼育方法を採用している上記の動物園先をアレンジしていただきました。

また、幸いにも、今年の9月下旬から10月初旬にかけて、アラン氏が来日します。この機会に国内で彼の講演会が開催できないか、今後検討していきたいと思っています。
彼は現在、北米、ヨーロッパ、オーストラリアと世界中の動物園でゾウや大型動物のターゲットトレーニングなどのコンサルタントとして活躍したおります。この機会をとらえて、最新の動物園の様子を紹介する良いチャンスと思っております。
もし、講演会などが決まったら本ホームページでお知らせいたします。お楽しみにお待ちください。

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