念願の野生ゾウを見る

見聞録

昨年、10月下旬ボルネオに行き、ジスコ・ボルネオ旅行社の野村社長さんの案内で、ついに野生ゾウがのんびりと草を食んでいる光景を目の当たりに見ることができました。以下はそのときの見聞録の一部です。

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夕闇せまる暗褐色の川をボートがすべるように突き進んでいくと、遠く前方の川岸に黒く佇む陰が3つ見える。

「あれ、ゾウじゃない!」

と尋ねると、ガイド役を務めていただいた野村社長はしてやったりとばかり、にっこり微笑みながら、

「そうです!」

と大声で答えた。そして、こんなに簡単に見えるはずではなかったのにと、のたまうた。
それはそうだ、まだ出発してから30分も経っていないのだ。これでは苦労を重ねて見た人が多いのに、いかにもあっけなさ過ぎるというものだ。

そこは平地で長さが約100mにおよび、1~2mの高さで好物のエレファントグラスやヨシなどの草が新芽を出しており、地面は粘土質で川縁はぬかるんでいるようだ。近寄ると3頭以外にも背後の低木林、そして前方にもいて、合わせて4~5家族が散在しており26頭を数えることができた。

目の前に巨大なパノラマのスクリーン見ているようなゾウの群れは、生後3ヶ月齢の子どもから1~2歳、そして7~8歳の子どもたちと母親たちだ。ゆっくりと耳をはためかせながら草を鼻で器用にちぎりとり、あるいは引き抜いて口に入れゆったりと食事に専念する様子はまさに至福のひと時を過ごしているようだ。私たちも心が洗われる想いに浸りながら見入っていた。

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これまで何回もタイを訪づれ、野生のゾウを数回見ることができましたが、いずれも夜間のために、写真を撮っても遠距離のためにフラッシュが届かなく、いずれもゾウの目が赤く光っている写真だけでした。
友人たちにその写真を見せるたびに、ゾウと言う説明がなければわからないような写真では・・・と冷笑されていました。しかし、今度のボルネオで、ついにゾウとはっきりわかる写真が撮れたのです。

※2009年10月にボルネオに行き、野生ゾウの写真が撮れました。

ボルネオは、成田空港から行きが6時間弱、帰りは5時間のフライトです。このように近い場所で、まだわずかに残る熱帯雨林に生活する野生のゾウ、テングザル、カニクザル、オランウータンが見ることができるのです。
野生動物ですから、100%見える保障はありませんが、見えるか否かは貴方の運次第でしょう。皆さんも一度野生で生活する彼らの姿をご覧になってはいかがでしょうか。

テングザル

マングローブヘビ

テングザルは簡単に見ることができるのですが、高い樹上が多く私のカメラではこんな程度。
WWF職員がボートの上を指しているので、見上げるとマングローブヘビがお休み中。

参考までに旅行社を紹介しておきましょう。
(株)ジスコ・ボルネオ旅行社
ネイチャー事業部
〒101-0042
東京都千代田区神田東松下町45番地 神田金子ビル1F
TEL: 03-5295-1116 FAX: 03-5295-0255
E-mail: nature@borneotravel.co.jp
URL: http://borneotravel.co.jp/

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