ペットコラム

「ペットコラム」「旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)」のサイトで2007年から2019年まで掲載された「川口先生のペットコラム」全187件の記事を移行したものです。 執筆:川口幸男・川口明子 / 写真提供:大高成元 / 監修:中里竜二
動物エピソード

No.043 恋の季節

「奥山に紅葉踏み分けなく鹿の声聞くときぞ秋は悲しき」これは『小倉百人一首』に出てくる歌で猿丸太夫の作といわれている。秋の風情を描写した歌として有名な句だ。シカのミューン、ミューンと鳴く声がはるか彼方までよく響きわたり都まで聞こえ、物寂しく聞...▶ 記事を開く
動物エピソード

No.042 ゴリラのドラミング

幼いゴリラのぬれたような瞳は哀愁が漂うような魅力があり、そのまなざしでじっと見つめられると、なんてかわいいんだろう、と思わず手を差し伸べたくなるのは私だけだろうか。 私が上野動物園に採用されたのは1959年6月で、同年10月からゾウ係員と...▶ 記事を開く
動物エピソード

No.041 ウンチの話 その3

一本の柔らかい管があり、両端が人間の意志で開け閉めできる。入り口が口で、出口が肛門だ。水や食物はこの管を通り抜ける間に栄養物を吸収されて不要なものや消化できないものがウンチとなり体外に排泄される。ウンチは汚いものと決めがちだが、生物にとって...▶ 記事を開く
動物エピソード

No.040 夏はスイカだ

ミャンマーに行くと、道路の脇にたくさんのスイカが山積みされていた。そこで私たちもスイカを食べたが、日本のように格別に甘く品種改良をしていないが、暑いときに汗を流しながら食べるスイカは格別で、やはり夏の食べ物と実感したものだ。 ...▶ 記事を開く
トピック

No.039 帰省するときのペット対策

夕方、家族で外出しワイワイ言いながら帰宅し、門から庭を見るとなんとシマヘビがポーチに寝そべっている。そこでそっと門を開けるとさすがに振動が伝わりあわててねぐらの木の根元にある穴へ滑り込んでいった。どうしようかと家族に聞いたら、みんなヘビはネ...▶ 記事を開く
動物エピソード

No.038 ウンチの話 その2

動物園の飼育係は担当動物への愛着が高じると、すべてがその動物のために回転するようになる。暑いときにウンチの話で恐縮だが、一番臭いのは肉食獣のウンチで、朝、狭い室内に入ると強烈なアンモニアの匂いが立ちこめ、涙目になってくる。 先...▶ 記事を開く
動物エピソード

No.037 魚のすみか

子どもたちの質問に答えるとき、百科辞典のような答えのほかに、自分が体験したことを付け加えることで面白さが倍増するようだ。子ども時代、勉強はそっちのけで夏は海、冬は山で遊んだ経験が今ごろになって生きている。7月に入り梅雨の中休みともなると、海...▶ 記事を開く
動物エピソード

No.036 ウンチの話 その1

入梅の時期になると、気温の変動が著しく体調管理が難しい。昨日は外気温が29度、今日は19度では、その度に半そでに替えたり、長袖を引っ張り出したりして着ている。人間はこれでも良いが、動物は冬毛が脱毛して夏毛に換わったときなど寒いだろうね。 ...▶ 記事を開く
動物エピソード

No.035 ビーバーのすまい

6月になるとたわわに実ったビワの美味しい記憶がよみがえる。山におじいさんのビワ畑があり数十本のビワが実るが、一挙に実るので孫からおじいさんや両親、おじさんたちと一族総出でビワを取った。木で完全成熟したものは最高で、木の上で食べていると、「食...▶ 記事を開く
動物エピソード

No.034 テングザルのおなか

大相撲ファンはまだまだ多いが、大きくせり出たお腹はビールで蓄積したお腹と違いぶよぶよとしていないそうだ。一度蓄積したお腹の脂肪は食事制限をするか、運動をしない限り容易には落とせない。ジムに行き適当に汗をかき、冷えたビールをグィと飲むときの心...▶ 記事を開く
動物エピソード

No.033 焼酎一杯グィー

これは私が言っているわけではない。マレーシアなどから渡ってくるセンダイムシクイのさえずりが「チカレタビー」とか、「焼酎一杯グイー」と聞こえ、この声を聞いたら「おっ!センダイムシクイ」がいるな、とわかる。実際には、「チョチョビー」または「チョ...▶ 記事を開く
動物エピソード

No.032 おっぱいの魅力

上野のサル山は冬が恋のシーズンだ。いっとき喧騒に包まれていた山も落ち着きを取り戻した。観客がニホンザルの雌雄判別ができないので、若いオスが子ザルと遊んでいる様子を見て母子と勘違いして勝手にストーリーが展開している。ニホンザルの雌雄の見分け方...▶ 記事を開く
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