夕方、家族で外出しワイワイ言いながら帰宅し、門から庭を見るとなんとシマヘビがポーチに寝そべっている。そこでそっと門を開けるとさすがに振動が伝わりあわててねぐらの木の根元にある穴へ滑り込んでいった。どうしようかと家族に聞いたら、みんなヘビはネズミやモグラを食べるから、そっとしておけば、ということになり、庭の守り神となった。
今年の夏はひときわ暑さが厳しそうで、家族連れで海や山、あるいはお盆休みに田舎に帰省する人も多いことだろう。そんなときペットをどうするかが問題となる。そこで留守中のペット対策をいくつか紹介しよう。
- 自宅で自由にしておく
家の中で飼っているネコの場合、2泊3日程度なら自宅にそのまま置いておく。
ただし、ネコは一日に数回排泄するので、トイレは複数用意しておく。そのためふだんからネコ用トイレで排泄していることが条件となる。そして、知人やご近所、どなたかが毎日きて、餌と水、及びネコ用のトイレを交換してくれることが望ましい。室内は27度くらいにエアコンを設定しておき、ネコが自由に好きな温度のところに行けるようにしておく。 - 動物病院に預ける
一番安心なのは、いつもかかっている動物病院で預かってもらうのがよい。それでも老齢な個体は、環境が変わったことでストレスが加わり、体調をくずす場合もあるだろう。日ごろ一緒にいるペットは、ネコでもイヌでも、自分が家族の一員であり、突然一匹にされると、情緒不安定になるからだ。 - 旅行に一緒に連れて行く
最近では、ペット同伴可というホテルや旅館も多くなっている。移動も車で一緒に乗っていけば、条件が合えば可能である。この場合、車酔いするペットには、酔い止めを動物病院で処方してもらうと良い。また、買い物や食事などで車内におくのは、たとえわずかな時間でも放置しておくと車内温度が急速に上がり熱中症なりかねないのでやめたほうが良い。 - ペットホテルに泊める。
健康でワクチン接種をしているペットなら、ペットホテルに預けることもできる。ふだんからペットホテルを探しておけば、一番簡単な方法である。
簡単に注意事項をあげたが、ペットはいまや家族の一員となり、ペットもまたそのように思っているふしがある。困るのは、人間は話せば分かるが、イヌ、ネコは3日後のことまでは分からないことを飼い主は自覚しておかなくていけない。おかげで我が家では、夫婦そろって海外旅行なんて夢物語だ。
冬にはかみさんの布団にもぐりこむ我が家のネコたちも、さすがにこの暑さでは、布団から抜け出し一番涼しいところを探して、気持ちよさげに昼寝をしている。