No.005 ヤドカリのすまい

動物エピソードペットコラム

ヤドカリとカタツムリは殻の中に動物が入っているところが似ているらしく、同じ仲間ですか、と尋ねる人がいる。

ちがう! っていうの。

カタツムリは軟体動物、ヤドカリは節足動物だからかなりの違いだ。
カタツムリはふ化したときから背に貝が付いている言わば持ち家派、一方、ヤドカリ、例えばケアシホンヤドカリはふ化するとゾエア幼生になりさらに数回脱皮してグラウコト幼生になる。そして再度脱皮して私たちが普段目にするヤドカリの誕生となる。そして自分の身を守るために空の貝を探しその中に入る言わば借家派だ。

我が家は屋上にヘーベルハウスのゾウがのり、ご近所でも評判となっている。

ヤドカリは成長に連れて住まいを換えているが、私も区画整理のために結婚後5回目の家が2月に完成し、引っ越したばかりだ。移転が決まった段階で、かみさんや娘たちとあちこちの住宅展示場巡りをし、たくさんの候補の中から選んだのがヘーベルハウスだ。
決め手は、今の世の中何時天変地異が起こるか分からないので、基礎がしっかりして、災害に強い家を選んだつもりだ。また、コマーシャルのゾウを見てエレファント・トークのトレードマークとも一致していたのも気に入り、自宅の完成後、ゾウのマスコットを屋上に上げて悦にいっている。

そして早くも季節は3月、6日は啓蟄である。春を告げる虫たちが目覚めるころ、というが、暦の方が一足早いのが常で、ほとんどの虫は未だ地中や草・木の葉の陰で眠っている。しかし、今年は特に暖かいので、“春だー”とどんな虫が顔を見せるか注目したいものだ。

虫だけでなく冬眠している動物たちも春の訪れを待っているだろう。冬眠する動物は、哺乳類全体でみるとおよそ6%、180種類くらいが知られている。日本で冬眠といえば、ヤマネやエゾシマリスが有名だが、実は一番多くの種類で冬眠するのは、コウモリの仲間で32種がいる。このほかにご存知クマがいる。私は動物園の現役時代にはクマの担当もしていた。日本に棲むクマは冬眠(冬ごもりともいう)するが、南アジアに棲むマレーグマや、中米のメガネグマ、それからホッキョクグマ、南方産のツキノワグマ、アメリカグマのそれぞれ雄たちは冬眠しない。理由は簡単、食物が手に入れば生きていけるからだ。
もともと冬眠する理由は、冬になると食物が不足して生きていけないときの究極の方法といえる。ヤマネなど小型の動物は体温を維持するだけでも大変だが、大型のクマといえども食物を約半年もとらないで生きていくためには、冬眠前に蓄えた多量の脂肪を少しずつ消費し、厳しい冬を乗り切る。

ネコのメメちゃんは、専用ドアから出入り

そうそう、ヘーベルハウスを家のかみさんが選んだ理由は、我が家のペット・ネコのメメちゃんが自由に出入りできるドアがすでに開発されていたこともあったらしい。いまの世の中ダメ亭主よりかわいいペットの時代だ。

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