No.004 なんで眼(がん)つけているんだ!

動物エピソードペットコラム

目は口ほどにものをいう、なんて昔の人は粋だったね。
いいねー。いい女に色っぽい目で流し目なんかされたらゾクゾクするね。
私の場合こんな経験はよくしたね。ふし目がちにチラリと私の顔を見ては、恥ずかしそうにうつむくのだ。

あなたに気があるんじゃあないかって。
それが違うんだ。私のことを怖いらしいよ。私と目があって隠れるときは、体の調子が悪いときの症状の一つだ。そう私の場合、もてた相手はサル山のニホンザル。
こんなときは治療のため捕えられるので、なるべく私と目を合わさないようにしているのだ。

そう言えば宿題を忘れて先生と目が合うと指名されるから目をそらせた経験があるなんて人もいるね。反対に、目を合わせるのは、相手に喧嘩を売っているようなものだ。

サル山の中に入り成獣のサルの目をじっと見つめると、ガッガッと威嚇される。人間だって 電車の中で他人の目を見つめていると、「なんで眼(がん)つけているんだ!」となる。例外のひとつは、恋人同士でこちらは相手を見つめても愛の表現となる。

ところでペットのイヌやネコの瞳を見たことがありますか?

我が家のメーちゃん 昼間は瞳孔が細い

ネコの瞳は、昼間明るい日差しのもとでは、柿の種のように縦に細長く伸びて目に光が入ってくる量を調整している。イヌの瞳は暗いときは大きく丸く開き、明るいときは丸いまま小さくなる。両種ともにフラッシュを使って撮ると、光が眼の奥にある反射板に反応して赤味を帯びて写る。

このように夜間撮影したとき、フラッシュに反射して目が赤くなる動物は、夜行性でわずかな光を増幅させて見るので夜も活動できる。

夜フラッシュでちょっと赤味を帯びて瞳孔が大きくなっている

夜活動するには色を見分ける必要がないため、彼らは白黒の世界に住むと考えられてきたが、最近では、ネコは赤と緑、青の区別や緑と青や黄色と青の区別ができたと報告している。また、イヌの視力はネコの半分くらいで、明るい光の下では赤はほとんど見えないようだ。
イヌは動いているものに対しては敏感に反応し、1.5km離れた羊飼いの手の合図を見分けるが、250m離れた所で動かないでいる飼い主に気づかない。

さて、ウサギの目は顔のどこについているか、じっくり見たことありますか。
顔の横に少し出っ張るように付いているでしょう。野生のウサギは肉食獣に追われて全力疾走で逃げるときでも背後から接近してくる敵の姿を捉えているのだ。
ウサギの視野はとても広く真後ろ以外は全て見渡すことができる。

お父さんの帰りが毎日遅くて目が赤い?私のお父さんは夜行性かだって。
それは本人に訊ねてくださいな。

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