ウシとウマは同じ草食獣で大きさも似ているためかよく比較される。
『ウシをウマに乗りかえる』と言うことわざもあり、優れたものに乗りかえるときなどに使う。
ところで、進化の過程をみると、ウシとウマは共通の祖先から分岐しており、ウマはそのまま現在のウマにつながっているが、ウシは途中でクジラの仲間とたもとを分かち、反芻という消化機能を持った。これは効率よく食物を消化できるため、現在ではウマよりウシのほうが栄えている。

また、ウマに比べ知能が低く、動作ものろいと思われがちだがこれも誤解だ。野生のウシには立派な角が生え、外敵に対して武装しているので、ウマのようにあわてて逃げる必要がないのだ。鈍牛などとたとえられるのは迷惑千番なことだ。

牛の歩みも千里、今年はウシに見習いゆったりと構え、一歩一歩着実に前進しよう。

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